2018年1月26日金曜日

スワンネット

最後まで参加するか迷っていた地域医療介護情報ネットワークシステム「スワンネット」。
迷っていた理由は単純です。システムがよくわからなかったから。

しかし室蘭市医師会の高橋さんの熱意に負けたこと、さらに先週、室蘭市民会館で行われたスワンネット開設記念講演会では立ち見が出るほどの会場の混雑ぶりからこの新ネットワークに対する皆様の期待がいかに大きいのか、いかに画期的なプロジェクトであるのかを痛感し、参加を決めました。

現在、スワンネットに参加していただける患者様の登録を行っています。
希望される方はお申し出ください。






2015年1月23日金曜日

変わる学校検診


懐かしい絵だ。子供のときに学校検診で行った「ぎょう虫検査」。昭和33年から行われてきたこの検査が今年度いっぱいでなくなります。理由は簡単。検出率が激減したため。

もうひとつ消える項目が。それは「座高」。
以前から座高測定の意味が自分もよくわからなかったのですが、座高測定の歴史は古く明治21年。当時は徴兵制があり、座高を知ることは内蔵の発育をみること、と考えられていたようです。もちろん医学的根拠には乏しい。

消える検査に代わり新たに増える検査項目があります。
「四肢の形態および発育並びに運動器の機能の状態」を観察するものです。
現代っ子は運動不足になりがち。聞くところによると和式トイレにしゃがめない子もいるとか。跳び箱に手をついて骨折する子もいるそうで。

検診内容も意味のあるものとなり良かったと思っています。座高測定をただ漫然と80年近く続けてきたこと自体が驚きですよね。
ちなみに胸囲測定も今はありません。平成7年で廃止となっています。

2015年1月22日木曜日

胆振管内、インフルエンザ猛威を振るう


毎年インフルエンザワクチンを接種したにも関わらず、インフルエンザに感染してしまう不幸な方々がいるのですが、今年は自分が経験した中で一番多い年となっています。
今年流行しているインフルエンザの型が「ホンコンA型」。
このウィルスは変異しやすい。
ゆえにワクチンが効かないことが多々あります。
予防には徹底したうがいと手洗い、それと人混みに入るときにはマスク着用すること、と基本的な行動が大切になります。

よく聞かれることは「先生はたくさんの感染患者を診ているのに何故インフルエンザにかからないの?」
答えはよくわかりませんが、おそらく多くの患者さんを診ているので不顕性感染し、知らないうちに抗体ができているのではないかと考えています。
スタッフもしかり。

室蘭地方は警報レベルの感染だったのですが、ようやく下火に向かってきました。

でもまだまだ油断はできません。ご注意くださいませ。

2015年1月17日土曜日

新な難病医療費助成制度のはじまり

国の社会保障制度改革の一環として、「難病」に係る「難病の患者に対する医療等に関する法律」が昨年5月に制定され、新制度が今年の1月1日から施行されました。
それに伴い「難病指定医」の5年毎の更新が必要となりました。
この更新には都道府県知事が行う研修を修了しなければなりません。
えっ!「研修なんて、いつ行われたの?」
驚いた自分はさっそく北海道保健福祉部地域保健課に電話してみました。
その返事が「まだ研修は行われておりません、また今後の開催の予定も未定です」とのこと。
当院に関わっている難病指定患者さんは8名。
「その患者さんの医療費助成に関してはどうなるのか?」と聞くと「現状通りで良い」とのこと。
制度移行が行政の思惑通りに進んでいないようです。
ということで、難病指定の患者さんがたご安心を。これまで通りに助成を受けられます。
しかし新年早々焦りました、、

2014年10月24日金曜日

肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種開始

「これまで2種類のワクチンを接種する場合、ひと月以上開けて接種する」ということが医学会の常識でした。
理由はワクチンによる副作用。
もし同時に2種類接種した場合、副作用が出てしまったとき2種類のうちどちらが悪影響を与えたのか判断できなくなってしまうからです。

ところが今年10月から高齢者肺炎球菌感染症予防接種が開始。ちょうどインフルエンザワクチンとの時期が重なり、患者さんから「同時接種は可能なのか?」という問い合わせが殺到しました。当初は慣例に従い、ひと月おいてから残りのワクチンを接種しましょう、という方針を貫いていたのですが先日NHKで某感染症研究機関の大家が出演しており、同時接種も構わないとあっさり告白。

念の為に伊達市に問い合わせてみたところ、「医師の判断に任せる」という返事をもらいました。

ということで、本日から肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種を当院でも開始しました。

患者さんの手間が省けましたね。

それと同時に予防接種の考え方も時代とともに変わってきたのだ、と思いました。

2014年10月10日金曜日

削られたFree T3

Free T3検査について平成26年10月2日付けの北海道国民健康保険診療報酬審査委員会から以下のような通知が来ました。甲状腺疾患のある患者さんはご参照ください。

『◎FT3検査について
 甲状腺機能低下症または橋本病の経過観察においては、当該検査の算定を認めない取り扱いといたしますのでご留意ください。
 なお、FT3検査は甲状腺疾患の診断時及び甲状腺機能更新症またはバセドウ病の経過観察の場合、保険診療上認める取り扱いといたします。
 今後とも保険診療にご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。』

つまり甲状腺機能低下症での経過観察ではFreeT3は調べてはいけないということ。
自分が卒業した当時では考えられない節約モード。基金も苦しいのでしょうね。


2014年9月28日日曜日

高齢者の肺炎球菌感染症予防接種

10/1から翌年3/31までの高齢者肺炎球菌予防接種について

肺炎球菌ワクチン接種。
これまでは自己負担で¥6,500だったのですが、H26.10.1~H27.3.31まで以下の対象者は¥2,300で接種できるようになりました。

65歳:昭和24.4.2~昭和25.4.1
70歳:昭和19.4.2~昭和20.4.1
75歳:昭和14.4.2~昭和15.4.1
80歳:昭和09.4.2~昭和10.4.1
85歳:昭和04.4.2~昭和05.4.1
90歳:大正13.4.2~大正14.4.1
95歳:大正08.4.2~大正09.4.1
100歳:大正03.4.2~大正04.4.1
101歳以上:大正3.4.1以前の生まれの者

ただし過去に肺炎球菌ワクチンを受けたことがある人は対象外となります。

住民票は伊達市、洞爺湖町、豊浦町、壮瞥町のかたが対象となります。それ以外の市町村は対象にはなりません。

101歳以上はラストチャンスなので極力接種することをお勧めします。


*次年度は上記年齢から1歳引いた年齢の人が対象になります
**なぜこのようなシステムになったのかは、御上(おかみ→国ね)が決定されたことなので当院としては質問に対する返答はできかねません

2014年9月5日金曜日

斬新なC型肝炎治療が始まる


新しいC型肝炎の治療薬が出ます。
新薬、多々あれどこの薬は久々の優れもの。
これまで慢性C型肝炎にはインターフェロン療法が一般的でしたが、インターフェロンでC型肝炎ウィルスが駆除できる率はペグ・INF+リバビリン併用療法でさえも約50%、半分の人にしか効果がなかったのです。しかもインターフェロンの副作用に苦しみながらの治療でした。
ところが今回の治療薬は注射ではなく、なんと内服薬。
しかも駆除率が84.7%とは驚きであります。
今までインターフェロンが無効だった人、不適格で使用できなかった人が対象になりますが、来年3月には全てのC型肝炎の患者さんに適応拡大となります。

待ち望んでいた人が多いのではないでしょうか。
当院でも採用する方針です。

2014年8月28日木曜日

第1土曜日も休診にした理由


開院して14年目。
自分もその分、歳をとりました。
某機関病院循環器科の診療削減も伴い患者さんの量、質とも増え、正直言って「しんどい」。さらに本業以外の仕事。検案医や介護認定委員会の仕事、当直、学校検診なども加わります。
当初は土曜日全部休みにしようと考えていたのですが、そうなると土曜日しか来院できない方々にご迷惑をかけてしまいます。
それではということで、まず第3土曜日を休みにしたという訳です。
将来的には土曜日は休診になると思いますが、それはまだ先の話しになるでしょう。

2013年6月15日土曜日

GE vivid E9


4月から新しいエコー機器が稼働しました。
GEのvivid E9。
先代のTOSHIBA のエコーは開業してから12年間頑張ってくれましたが、さすがにダウン。お疲れさまでした、と言いたい。
で、今回のvivid E9はGE社エコーのフラッグシップ。
自動的にTissue haromic image に機器が調整してくれる、3D描写が可能、など12年経つと機器の進歩にすっかり取り残された隔世の感あり。
でもしっかり使いこなしていますヨ(笑)

2011年2月14日月曜日

一回で済む抗インフルエンザ剤


















今まではタミフルやリレンザといった抗インフルエンザ剤がありましたが、昨年10月に発売されたイナビルは1回吸入すれば、それでOK。
使用方法がよくわからない人や、内服のコンプライアンスが悪い人、高齢者の方々でも安心して使用できます。
当院では確実性を期す為に、院内で吸入させて帰宅させています。
インフルエンザの症状が出てから、48時間以内に使用。
10歳以上は20mgを2本、10歳未満は20mgを1本吸入。

それにしてもジスロマックSR500mgやこのイナビルなど、1回で済む抗生剤や抗インフルエンザ剤が出てくることで、院内処方扱いにする薬が増えてきました。

このような傾向はうちだけなのでしょうか?

2010年10月1日金曜日

新型 季節性 インフルエンザ予防接種2011






















今年は例年に比べて約2週間早くインフルエンザ予防ワクチンの接種が開始となりました。

昨年は新型と季節型のインフルエンザワクチンは別々に接種したのですが、今年はそれが一括されたワクチンとなり、成人の予防接種は1度で済むようになりました。

胆振西部管内での予防接種の開始は10月1日からとなります。
しかし、卸しからの供給が間に合わない状況ゆえ、実際の開始は当院では10月4日頃から開始となる予定です。
でも、今年は昨年と異なりワクチンは潤沢にあるので心配はないと思います。

ちなみに当院では予約は不要です

今年のワクチンは3種類の抗原が含まれます。
(1)新型ブタインフル A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm株
(2)季節性A香港型 A/ビクトリア/210/2009(H3N2)株
(3)季節性B型 B/ブリスベン/60/2008株

昨シーズンの季節型ワクチンとの違いは、Aソ連型株の代わりにブタ新型株が組み込まれたこと。

接種回数と摂取量は以下の通りです。
1歳未満・・・・・・・・0.1ml×2回
1歳以上~6歳未満・・・0.2ml×2回
6歳以上~13歳未満・・0.3ml×2回
13歳以上・・・・・・・0.5ml×1回

今年は例年よりもインフルエンザの流行が早いと言われております。
それゆえ、早めの予防接種をお勧めします。
当院では予約は不要です。

2010年3月25日木曜日

院内でHbA1c 測定が可能に















2009年5月に協和メデックス株式会社で発売された「A1c GEAR K」を導入しました。

測定時間は6分。
最大の特徴は同時に3検体をセットすることが可能であることが、この機器を導入した理由です。

これまでHbA1cの測定は外注であったため、結果を知るのには数時間を要しましたが、今後は診察前に測定し、結果がすぐ出る形にしました。

1日に20名以上調べていたので、すぐに結果がわかることは糖尿病の指導に役立ちます。
来週から検査可能となります。

2010年3月17日水曜日

クイックナビ「ノロ」



















これって画期的であります。
だって、これまでノロウィルスの判定は外注で、しかも値段も2,3万円。
さらに結果がわかるまで数日要した。

ところが今回、大塚製薬で販売されたクイックナビ ノロは、15分で結果が判明。
しかもお値段も2500円前後で済みます。
ただし保険適応されませんが、これは今までと同じ。

ちょっと下火になったとはいえ、ノロウィルスが新型インフルエンザに代わって猛威を奮っている状況は変わりありません。

検体は糞便なので、タイムリーに検体が採れれば即、判定できます。

ただ、ノロだと解っても特効薬はありません。
しかし、集団感染の予防には十分になります。
一人でもノロウィルス感染が出ると、感染力の強いウィルスゆえ、予防線が張れます。
被害は極力抑え込めるという訳。

明日から、検査OKです。

2010年3月12日金曜日

メーカーさんとの面談日について

月曜日の午後は、ムンテラ、すなわちご家族や施設の方への説明を行う時間を設けたので、メーカーさんとの面談は月曜日の午後は今後「なし」とします。
ご了承ください。

最近は患者さん数が増えるの従い、ご家族や施設の方に説明する機会も膨大に増えました。
診療中に行うことで、診療の流れに支障を来す事が多くなってきました。
そこで月曜日の午後に時間を設けることにした次第です。

メーカーさんとの面談日は火、水、金の午後となります。

2010年3月11日木曜日

ノロウィルス流行す















新型インフルエンザの流行が一段落したと思いきや、今度はノロウィルス感染が多く認められるようになってきました。

昨年は流行しなかったのですが、今年の2月から急に増加。
施設や食品関連、学校などに携わる人は、集団感染に繋がる恐れがあり、特に要注意です。

ノロウィルスの診断はこれまでPCR法で診断し、結果が出るまで数日かかるので集団感染でない場合、つまり単発の感染の場合はPCR法で判断する意義に乏しかった。
結果が出た頃には、大体治っていることが多いからです。
しかも保険適応外。
1回の検査に2−3万円かかります。

ところが今年1/4に大塚製薬からノロウィルス抗原キット『クイックナビ-ノロ」なる製品が発売されました。イムノクロマト法によって、糞便中のノロウィルス抗原を迅速に検出する診断薬です。15分で判定可能です。製造販売はデンカ生研が担当。10回用で19,800円。
お値段的にもかなりお得です。

しかし外来で糞便をタイムリーに採れるのか?という問題も残ります。
そのような時、では何を目安にノロと診断するのか。

自分は以下の手順でノロと考えます。

1)頻繁な嘔吐
 〜下痢のほかに、「嘔吐」です。他の急性胃腸炎でも嘔吐は生じますが、ノロの場合は激し  い嘔吐になります。大事な決め手のひとつとなる臨床症状です。
  さらに倦怠感も通常の胃腸炎より強いケースが多い
2)周りに同じ症状の感染者がいなかったか?
 〜ノロは感染力が強いので、2、3日以内に同じ症状の人が家族や職場でいたのなら可能性
  大となります。
3)ノロウィルスの流行情報
 〜これは当然。

ノロウィルスには特効薬はありません。
対症療法のみとなります。

周りでノロかな?と思う人がいたら、徹底的な手洗いと消毒が必要です。

2010年1月24日日曜日

ホントの意味での血圧コントロール




血圧測定というと腕にマンシェットを当てて測定というのが、一般的イメージなのですがこれってマジの血圧?

体のどこの箇所の動脈圧が一番正確な血圧値なのか?
それは心臓から出ている大動脈。そこの根元。すなわち「大動脈基部の血圧」が該当するんです。この「大動脈基部の血圧」のことを、中心血圧とか、中心収縮期血圧といいます。

左図1をご覧ください。
英国で行われた大規模臨床試験ASCOTのsub-studyであるASCOT-
CAFE試験でアムロジピン治療群とアテノロール治療群の上腕での血圧に差はなかったのですが、中心動脈圧はアムロジピン治療群が有意に低下しており、中心血圧は心血管イベントの予測因子であることが判明しました。

心臓が送り出すときの血圧は、従来でいえば収縮期血圧(上の血圧)を指しますが、厳密にはこの収縮期血圧には「心臓が押し出す駆出圧」と「心臓にはね返って来る反射圧」の2つがあります。
中心血圧では反射圧のほうが高く、上腕で測る血圧の場合は反射圧は肩のあたりで吸収されて駆出圧しか測定できません。
東京医科大学八王子医療センター循環器内科の高沢謙二教授は駆出圧を「善玉血圧」、反射圧は「悪玉血圧」と呼び、さらにこう続けています。
「中心血圧イコール悪玉血圧。高まるのは動脈硬化、高血圧、ストレスなどで血管が硬くなることが原因。さらに戻って来る圧力が直接負荷をかけ続けているので、より心臓病になりやすい」

では中心血圧はどのように測るのか?

専門的にはカテーテルという細い管を、大動脈基部まで挿入して測定するのですが、こんなことをいちいち血圧測定するという目的のために外来で行う事はムリ。
 
そこで利用するのが、「脈波」です。
脈波とは、簡単にいいますと血圧の波形。
腕の血圧の脈波の形状から、中心血圧を知ることができます。

末梢動脈波形の第2のピークは反射圧のピークに相当し、SBP2(収縮後期圧)といいます。
実はこのSBP2は中心血圧に相関します。

中心血圧のコントロールこそが、本当の意味での血圧コントロールであることがご納得でしょうか?

2010年1月20日水曜日

点滴静注用抗インフルエンザウィルス剤登場


これまで内服の抗インフルエンザウィルス剤はありました。
タミフルとリレンザ。
しかし、このたび米国バイオクリスト社の「ラピアクタ」が国内ではシオノギ製薬から販売されることになりました。
初の点滴静注用インフルエンザウィルス剤です。

内服の抗インフルエンザウィルス剤は5日間内服せねばならなかったのですが、このラピアクタは一回だけ点滴すればOK!という優れもの。実に画期的な新薬です。
ただし成人のみ。お子さんは臨床試験データがないので適応にはなりません。
本来でしたら今年の9月に厚生省の認可が降りる予定でしたが、新型インフルエンザが蔓延している現状から、異例の早期認可が降りたという次第です。
厚生省もたまにはイキなことやってくれます。

で、今月27~29日頃に発売予定。
薬価は確定しておりません。

それとおそらく品薄になることは間違いないと思いますが、当院でも採用する予定です。

2010年1月19日火曜日

新型インフルエンザ予防接種は今季は実施しません

ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
今季の新型インフルエンザ予防接種は当院では行いません。
理由はいろいろあるのですが、まずこれまでの新型インフルエンザ感染の傾向から高齢者の感染率が低いこと、ワクチン接種開始時の厚生省の見解が曖昧であったこと、輸入ワクチンの問題などなど。あやふやな状況で予防接種を実施することにためらいがありました。現在では接種方針も固まったので、来季からはしっかりと実施する予定です。