2010年3月25日木曜日

院内でHbA1c 測定が可能に















2009年5月に協和メデックス株式会社で発売された「A1c GEAR K」を導入しました。

測定時間は6分。
最大の特徴は同時に3検体をセットすることが可能であることが、この機器を導入した理由です。

これまでHbA1cの測定は外注であったため、結果を知るのには数時間を要しましたが、今後は診察前に測定し、結果がすぐ出る形にしました。

1日に20名以上調べていたので、すぐに結果がわかることは糖尿病の指導に役立ちます。
来週から検査可能となります。

2010年3月17日水曜日

クイックナビ「ノロ」



















これって画期的であります。
だって、これまでノロウィルスの判定は外注で、しかも値段も2,3万円。
さらに結果がわかるまで数日要した。

ところが今回、大塚製薬で販売されたクイックナビ ノロは、15分で結果が判明。
しかもお値段も2500円前後で済みます。
ただし保険適応されませんが、これは今までと同じ。

ちょっと下火になったとはいえ、ノロウィルスが新型インフルエンザに代わって猛威を奮っている状況は変わりありません。

検体は糞便なので、タイムリーに検体が採れれば即、判定できます。

ただ、ノロだと解っても特効薬はありません。
しかし、集団感染の予防には十分になります。
一人でもノロウィルス感染が出ると、感染力の強いウィルスゆえ、予防線が張れます。
被害は極力抑え込めるという訳。

明日から、検査OKです。

2010年3月12日金曜日

メーカーさんとの面談日について

月曜日の午後は、ムンテラ、すなわちご家族や施設の方への説明を行う時間を設けたので、メーカーさんとの面談は月曜日の午後は今後「なし」とします。
ご了承ください。

最近は患者さん数が増えるの従い、ご家族や施設の方に説明する機会も膨大に増えました。
診療中に行うことで、診療の流れに支障を来す事が多くなってきました。
そこで月曜日の午後に時間を設けることにした次第です。

メーカーさんとの面談日は火、水、金の午後となります。

2010年3月11日木曜日

ノロウィルス流行す















新型インフルエンザの流行が一段落したと思いきや、今度はノロウィルス感染が多く認められるようになってきました。

昨年は流行しなかったのですが、今年の2月から急に増加。
施設や食品関連、学校などに携わる人は、集団感染に繋がる恐れがあり、特に要注意です。

ノロウィルスの診断はこれまでPCR法で診断し、結果が出るまで数日かかるので集団感染でない場合、つまり単発の感染の場合はPCR法で判断する意義に乏しかった。
結果が出た頃には、大体治っていることが多いからです。
しかも保険適応外。
1回の検査に2−3万円かかります。

ところが今年1/4に大塚製薬からノロウィルス抗原キット『クイックナビ-ノロ」なる製品が発売されました。イムノクロマト法によって、糞便中のノロウィルス抗原を迅速に検出する診断薬です。15分で判定可能です。製造販売はデンカ生研が担当。10回用で19,800円。
お値段的にもかなりお得です。

しかし外来で糞便をタイムリーに採れるのか?という問題も残ります。
そのような時、では何を目安にノロと診断するのか。

自分は以下の手順でノロと考えます。

1)頻繁な嘔吐
 〜下痢のほかに、「嘔吐」です。他の急性胃腸炎でも嘔吐は生じますが、ノロの場合は激し  い嘔吐になります。大事な決め手のひとつとなる臨床症状です。
  さらに倦怠感も通常の胃腸炎より強いケースが多い
2)周りに同じ症状の感染者がいなかったか?
 〜ノロは感染力が強いので、2、3日以内に同じ症状の人が家族や職場でいたのなら可能性
  大となります。
3)ノロウィルスの流行情報
 〜これは当然。

ノロウィルスには特効薬はありません。
対症療法のみとなります。

周りでノロかな?と思う人がいたら、徹底的な手洗いと消毒が必要です。