「これまで2種類のワクチンを接種する場合、ひと月以上開けて接種する」ということが医学会の常識でした。
理由はワクチンによる副作用。
もし同時に2種類接種した場合、副作用が出てしまったとき2種類のうちどちらが悪影響を与えたのか判断できなくなってしまうからです。
ところが今年10月から高齢者肺炎球菌感染症予防接種が開始。ちょうどインフルエンザワクチンとの時期が重なり、患者さんから「同時接種は可能なのか?」という問い合わせが殺到しました。当初は慣例に従い、ひと月おいてから残りのワクチンを接種しましょう、という方針を貫いていたのですが先日NHKで某感染症研究機関の大家が出演しており、同時接種も構わないとあっさり告白。
念の為に伊達市に問い合わせてみたところ、「医師の判断に任せる」という返事をもらいました。
ということで、本日から肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種を当院でも開始しました。
患者さんの手間が省けましたね。
それと同時に予防接種の考え方も時代とともに変わってきたのだ、と思いました。
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