2015年1月23日金曜日

変わる学校検診


懐かしい絵だ。子供のときに学校検診で行った「ぎょう虫検査」。昭和33年から行われてきたこの検査が今年度いっぱいでなくなります。理由は簡単。検出率が激減したため。

もうひとつ消える項目が。それは「座高」。
以前から座高測定の意味が自分もよくわからなかったのですが、座高測定の歴史は古く明治21年。当時は徴兵制があり、座高を知ることは内蔵の発育をみること、と考えられていたようです。もちろん医学的根拠には乏しい。

消える検査に代わり新たに増える検査項目があります。
「四肢の形態および発育並びに運動器の機能の状態」を観察するものです。
現代っ子は運動不足になりがち。聞くところによると和式トイレにしゃがめない子もいるとか。跳び箱に手をついて骨折する子もいるそうで。

検診内容も意味のあるものとなり良かったと思っています。座高測定をただ漫然と80年近く続けてきたこと自体が驚きですよね。
ちなみに胸囲測定も今はありません。平成7年で廃止となっています。

2015年1月22日木曜日

胆振管内、インフルエンザ猛威を振るう


毎年インフルエンザワクチンを接種したにも関わらず、インフルエンザに感染してしまう不幸な方々がいるのですが、今年は自分が経験した中で一番多い年となっています。
今年流行しているインフルエンザの型が「ホンコンA型」。
このウィルスは変異しやすい。
ゆえにワクチンが効かないことが多々あります。
予防には徹底したうがいと手洗い、それと人混みに入るときにはマスク着用すること、と基本的な行動が大切になります。

よく聞かれることは「先生はたくさんの感染患者を診ているのに何故インフルエンザにかからないの?」
答えはよくわかりませんが、おそらく多くの患者さんを診ているので不顕性感染し、知らないうちに抗体ができているのではないかと考えています。
スタッフもしかり。

室蘭地方は警報レベルの感染だったのですが、ようやく下火に向かってきました。

でもまだまだ油断はできません。ご注意くださいませ。

2015年1月17日土曜日

新な難病医療費助成制度のはじまり

国の社会保障制度改革の一環として、「難病」に係る「難病の患者に対する医療等に関する法律」が昨年5月に制定され、新制度が今年の1月1日から施行されました。
それに伴い「難病指定医」の5年毎の更新が必要となりました。
この更新には都道府県知事が行う研修を修了しなければなりません。
えっ!「研修なんて、いつ行われたの?」
驚いた自分はさっそく北海道保健福祉部地域保健課に電話してみました。
その返事が「まだ研修は行われておりません、また今後の開催の予定も未定です」とのこと。
当院に関わっている難病指定患者さんは8名。
「その患者さんの医療費助成に関してはどうなるのか?」と聞くと「現状通りで良い」とのこと。
制度移行が行政の思惑通りに進んでいないようです。
ということで、難病指定の患者さんがたご安心を。これまで通りに助成を受けられます。
しかし新年早々焦りました、、